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お札の歴史と紙と印刷

お札の歴史と紙と印刷の画像

お札は、江戸時代から流通し始めました。
最初のお札は、「山田羽書」と呼ばれるもので、その後、越前福井藩で「藩札」が作られました。
明治に入り、全国共通のお札「太政官札」が発行されますが、偽造が多く出回ってしまったため、ドイツに「ゲルマン紙幣」の印刷を依頼します。
その後、「国立銀行紙幣」「神功皇后札」「大黒札」「日本銀行兌換券」など明治時代に次々と発行しました。
昭和に入り、色々な金額のお札を製造し、現在のお札になったのは、平成5年(千円札は平成12年)になります。

お札の紙は、「みつまた」などが原料で作られています。
「みつまた」は、ジンチョウゲ科の落葉低木で、皮は和紙の原料として、16世紀ごろから使われています。
「みつまた」がお札の原料として使われるようになったのは、明治に入ってからです。

お札を作るには、「みつまた」を使ったパルプを裁断し、解きほぐします。
そして、ゴミなどを取り除き、繊維をすりつぶします。
その後、薬品と混ぜあわせ、お札の材料をつくり、金網の上に流して、紙の層をを作ります。
その時に、透かしなどを入れ、乾燥させます。
乾燥後、巻き取り、裁断してお札の紙が出来上がります。

お札は、工芸官と呼ばれる人が、絵具で原図を描きます。
そして、原版に工芸官が彫刻していきます。
お札の絵柄はとても複雑なので、高度な技術と経験が必要になってきます。
原板が出来上がりましたら、版板を作ります。
銀行券印刷機と呼ばれる、国立印刷局が開発した印刷機で、印刷していきます。
そして、偽造防止のホログラムを貼り付け、記号と番号を印刷します。
そして、大きな紙のお札を裁断し、検査、確認、帯かけを千枚単位で行い、梱包され、出来上がります。

お札には、偽造防止のため、一枚にたくさんの技術が盛り込まれています。

お札の真ん中には、「すき入れ」と呼ばれる肖像画が浮き上がるようになっています。
「すき入れ」は、お札の右側にも施されており、右側に施されたすき入れは、棒状になっています。
お札によって、棒の数が異なります。

また、お札のあちらこちらに小さな文字が印刷されています。
これは、「マイクロ文字」と呼ばれており、「NIPPONGINKO」と書かれています。
この文字は、カラーコピーなどでは、再現が不可能になっています。

目の不自由な人が、お札を認識できるように、右下に「識別マーク(深凹版印刷)」があります。
触ると、ザラザラしており、この肌触りで、お札を識別できるようになっています。
この「深凹版印刷は、表面のお札の数字にも施されています。

お札の両端には、「パールインキ」と呼ばれるインキが浮かび上がるようになっています。
お札を傾けてみると、ピンクの模様があります。

紫外線を当てると、印章や地紋の一部が発行するような「特殊発光インキ」も施されています。

そして、表面のキラキラしたシールのようなものは「ホログラム」です。
このホログラムは、角度によって、「日」の文字や「お札の額面(例えば、5000とか)」、「桜の画像」が見えるようになっています。

お札を傾けると「潜像模様」と呼ばれる模様が浮かびあがります。
お札の表面には「お札の額面(例えば1000とか)」、裏面には「NIPPON」の文字が浮き上がります。

このように、お札には、特殊な印刷を施し、偽造を防止しています。

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